ベトナム出張中のインターネット接続と携帯電話の利用は、ビジネスの効率と連絡の円滑化に欠かせない要素です。
この記事では、ベトナムでのインターネットと携帯電話サービスについての重要な情報を提供します。
はじめに
今の時代、出張時に一番重要なのはやっぱり通信環境ですよね。
通信環境がなければ、万が一の連絡もできません。
不慣れな土地でトイレが使えそうな施設を探すこともできません。
イミグレを出て、荷物を受け取り到着ロビーに到達したところで、現地の方と合流することもできないかもしれません。
過去に数回、ベトナムから深夜便でフィリピンへ出張したことがあります。この深夜便は朝の5時に到着する便なのですが、毎回電話の用意を事前にしない状態で行っていました。
フィリピンの現地法人の車に迎えに来てもらうようにしていたのですが、電話がないために運転手とも連絡が取れず毎回途方に暮れた覚えがあります。
それくらい通信環境の構築は必須です。
ベトナムのインターネットアクセス事情
意外に思われるかもしれませんが、日本と違い、ベトナムでは大体どこのレストランに入ってもWiFiを利用することができます。
小さなカフェでも大抵WiFiを使わせてもらえます。
と言いますか、机などにIDとパスワードが書かれていたりします。
また、IDとパスワードが見当たらない場合でも、店員に聞けば教えてもらえます。
つまり、
・レストラン・カフェ
・ホテル
・空港のラウンジなど
電子決済や店内の注文などをするのに、WiFiを利用する一方で、現地の人は通信費用にシビアであることが背景にあるのではないかと思います。
そのため、上記の施設に入ってWiFi環境を手に入れることができれば、LINEなどのメッセージアプリや地図アプリの利用は可能になります。
現地のスマホ普及率は高い
ベトナムでは、ほとんどの人がスマホを使っていると思って間違いありません。
まだ、時々NOKIAのガラケーを使っている人もいますが、ほとんど見かけなくなりました。
現地では、Zaloというメッセージアプリが普及しています。
日本におけるLINEのような感覚でZaloを使います。メッセージだけではなく通話も可能なため、WiFiさえあれば無料で現地の方とコミュニケーションが取れるのも良い点と言えるでしょう。
そういう意味でもベトナム人にとってWiFiはなくてはならない生命線と言えるのです。
こういう場合は、ポケットWiFiを持参するのが無難
メーカーの工場はハノイやホーチミンといった都会の中心地から離れている工業団地にあることも多いです。
都会の中心地から、このような工業団地に行く場合、車で1時間くらい距離に位置していることも多いかと思います。
車中でメールのチェックや、場合によってはPCを使った作業を行うことがあるという人はポケットWiFiを持参すると良いでしょう。
スマホのテザリングでカバーすることもできますが、PCがスマホの電波をうまく受信できないこともあります。
経験的にはおそらく電波が弱いからではないかと思います。
そのような場合に備えるという意味でもポケットWiFiは有効と言えるでしょう。
セキュリティ要件
レストラン、カフェなどのWiFiを利用するという話をしましたが、セキュリティが気になるという方にとっては少し考える必要があるかもしれませんね。
またサービスの内容によっては海外からは決済ができないことがあります。
様々なWebサイトは、どこからアクセスされているのかを確認することができます。そのためAmazonプライムで日本のコンテンツが見れないこともあります。
YouTubeでも日本だけしか見られない動画があるため、そのような動画を楽しみにしている方はご注意ください。
ちなみに、このような場合に備えて、VPNを契約しておくことも良いかもしれません。
VPNとは「Virtual Private Network」の略です。VPNを使うことで、日本国内から各Webサイトにアクセスした時と同じ状態になります。
結果として、例えベトナムにいたとしても、日本のコンテンツを自由に見ることができるというわけです。
ちなみに、動画コンテンツだけではなくオンラインゲームなどでもVPNを使わないと遊べないものがあります。そのような場合は是非VPNの利用をご検討ください。
まとめ
ベトナムにおけるインターネット接続事情をまとめました。
頻繁にベトナムへ出張するのであれば、現地でSIMとポケットWiFiを購入し使うのが安価かもしれません。
ただ、時々しか出張しないということであれば、レンタルした方が安価であると同時にメンテナンスフリーなので、楽だと思います。
特にベトナムに現地法人がないのであれば、レンタルポケットWiFiの利用をお勧めします。
なお、WiFi以上に重要なものはバッテリー。
バッテリーの充電時に注意するべきはコンセントのタイプ。
ベトナムでは日本で見かけないタイプのコンセントが設置されている場合もありますが、ほとんどが日本と同じAタイプだと思って良いと思います。