~2019年、中国のライブ配信産業のプラットフォーム管理と規則化の進展は継続的に続いている~
- 中国のライブ配信産業の発展状況分析
現在は、スマホ1台又はマイク1本で、食事を生放送したり、生放送で歌を歌ったり、物の販売、ゲーム中継、さらに生放送で宿題をするなど、視聴者が思いつかないようなことも、配信者は何でもやるという状況となっています。
調査研究によると、中国のネット配信は2005年に始まり、初期では一部のプラットフォームがビデオチャットサービス業務を開発したことで、生放送モデルのプロトタイプが形成されました。2009年から2013年まで、生放送モデルが注目され始め、多くのPC側のライブ配信プラットフォームが市場に参入し始めています。2014年から2016年にかけて、ライブ配信プラットフォームは爆発的な成長を遂げ、その中でも、2016年は、「中国のライブ配信の元年」とも呼ばれています。モバイル生放送は4Gネットワークによって絶頂期に入り、中国のライブ配信プラットフォームの数は200を超えました。
現在、中国のライブ配信業界は徐々に成熟期に入りつつあり、「映客」、「虎歯」、「斗魚」などのプラットフォームは、差別化の開発を通じて業界競争で核心的な優位性を獲得し、次々と上場しています。2019年上半期に、各ライブ配信プラットフォームは「生放送+」モデルを積極的に検討し、Eコマース、ショートムービー、その他のプラットフォームも生放送の要素を積極的に入れて、より多くの閲覧量とビジネス収益をもたらすようになり、ネット配信業界では生放送が引き続き流行となりました。
ライブ配信人気配信者によるライブ販売は引き続き人気があり、芸能人も商品を販売するために続々とライブ配信プラットフォームに参入しています。「口紅兄さん」と呼ばれる万能セールスマンの李佳琦、「ツバメ」と呼ばれる芸能人赵薇は赤ワインをライブ販売しています…そしてeスポーツ、教育、eコマースなどと組み合わされた「生放送+」の新しいモデルは、ライブ配信業界に新しい発展動力と機運をもたらしました。
CNNIC(中国ネットワーク情報センター)が発表した第44回「中国インターネット網の発展状況統計調査」によると、2019年6月までの全国ライブ配信利用ユーザーの数は4億3300万人に達し、2018年末より3646万人増加し、ネットユーザー全体の50.7%を占めました。このうち、エンタメ系ライブ配信とスポーツ系配信のユーザー数は、それぞれネットユーザー全体の24.0%と22.7%を占め、2018年末と比較して4.3%と1.5%増加し、ゲーム配信とコンサート配信はそれぞれネットユーザーの28.4%、13.6%を占め、2018年末とほぼ同じ水準となっています。2018年全体で配信者だけでも200万以上のアカウントが増えています。
2016-2019年6月に中国のライブ配信ユーザーの規模と全国ネットユーザーの割合状況分析
データソース:前贍産業研究院のまとめhttps://bg.qianzhan.com/
- 2018年ライブ配信配信者の従業状況
お金を稼げて、交友も広がり、夢もある。ライブ配信業界に進出し、配信者になることはごく普通のことになりつつあります。Momoプラットフォームが出している「2018 Anchor Career Report」によると、6割近くの人がお金を稼ぐために配信者になることを選択しており、37.8%の人がライブ配信に興味を示していて、30.3%の人が暇つぶしのためにライブ配信業界に進出することを示しています。何らかの理由で、各ライブ配信プラットフォームには毎日新鮮な血液が注入されており、ライブ配信者たちは成長を続けています。2018年、プラットフォーム全体の新規配信者の人数は217万人で、前年比で49.6%増加しました。配信者に投げ銭などのプレゼントをする人数は1億人を超えており、増加率は63%で、年間プレゼント売上は500億元(約7700億円)を超えています。
中国のインターネットライブ配信者の従業動機統計
データソース: 前贍産業研究院のまとめhttps://bg.qianzhan.com/
関連する調査レポートによると、2018年、中国トップクラスのライブ配信プラットフォームの配信者男女比は基本的に同じで、男性の割合は50.8%となっています。生放送タイプでは、4割以上がエンタメ系の配信者で、ゲーム配信者とショー配信者がそれぞれ27.3%と23.5%を占めています。東部地域にはさらに多くの配信者がいて、配信者の30%は中国東部に存在し、中国北部は20%近くを占めています。相対的に言えば、経済的に発展した地域は、エンターテインメント文化の消費に積極的で、配信者に必要な技術サポートと資本サポートもより簡単に得ることができます。
- 2018年ライブ配信者の収益指数
関連するレポートデータによると、2018年のライブ配信プラットフォーム配信者収入指数のTOP10ランキングで、「ペンギンeスポーツ」(テンセント傘下の大手eスポーツプラットフォーム)ゲームの配信者「耀神」の収入指数が1位になり、2位の配信者「徐若汐」と大きな差を開いています。「花椒」の生放送の高収入配信者が多く、収入指数トップ10の中で3名、「戦魚」と「映客」はそれぞれ所得指数TOP10に2名ずつランクインしました。
2018中国ライブ配信プットフォームトップ配信者収益指数TOP10統計
データソース: 前贍産業研究院のまとめhttps://bg.qianzhan.com/
- ライブ配信業界のルール状況分析
配信者は常に成長しており、ライブ配信を利用したギャンブルや配信者による不適切なスピーチなど、付随する問題はますます顕著になっています。業界ではポータルエントリバリアを設定し、ネット配信行為の監視を強化するというトピックは、白熱した議論を引き起こしています。実際、中国でのライブ配信プラットフォームの管理と標準化が進んでいる現状です。
2016年9月、中国広電総局はインターネット視聴番組の生放送機関に対してライセンス経営が必要であることを通知しました。同年11月、国家インターネット情報局は「ライブ配信サービス管理規定」を制定し、ライブ配信プラットフォームに対する法律監督をさらに強化しました。2017年には、「ネット公演運営活動管理方法」が実施され、ネットの生放送行為に対してより詳細な規制が行われました。また、ライブ配信業界内でも業界の健全な発展を積極的に推進し、プラットフォーム傘下の配信者の育成と管理を強化しています。
https://bg.qianzhan.com/report/detail/300/191029-db68392a.html
記事のソース:贛南日報——ライブ配信産業のルールが徐々に改善されている