2020年2月17日(現地時間)、UAE(アラブ首長国連邦)を拠点に、オンデマンド・クリーニングサービス・プラットフォームを運営するスタートアップ「Justmop」(ドバイ)がサウジアラビアへの正式進出を発表しました。サウジアラビア第二の都市・ジェッダを皮切りに、近々首都リヤドでもサービスを開始する予定です。
2015年に設立された「Justmop」は、トレーニングを積んだスタッフ(清掃会社)によるハウスクリーニング、ランドリー、洗車等の各クリーニングサービスをワンストップで提供しています。予約アプリでは作業するスタッフの人数や滞在時間、曜日等を細かく指定でき、一部サービスは当日予約にも対応。利用頻度によっては割引サービスも受けられます。
中東諸国では使用人を雇うことは珍しくありませんが、業者によっては想定外の追加料金を支払わされたり、粗末なサービスを提供されたりすることもあり、そうしたトラブルを防いでくれる便利なツールとして「Justmop」は支持を集めています。
「Justmop」のサービスは本国UAEのほか、すでにバーレーン、クウェートでも提供されており、今回のサウジアラビアは4ヵ国目の市場です。サウジアラビア進出を前に6ヵ月間をかけて行われた市場調査が功を奏し、ジェッダにおける注文数はサービス正式開始前の時点でドバイに次ぐ規模に達しているそうです。
「Justmop」はサービスの質向上を目的とし、ホスピタリティの専門家が率いるトレーニングセンターも立ち上げています。同社のサービス基準を満たせるようになるまで、スタッフは1週間のトレーニングプログラムを受講することが義務づけられています。
なお、同社は現在までにVCの「Collective Spark」(トルコ)や「Faith Capital」(クウェート)等から資金を調達しており、今後は新市場への拡大をさらに加速させる計画です。