ベトナム出張者必見!現地での情報収集ガイド

はじめに

現地での情報収集は、ベトナム出張の成功に欠かせません。

正確で最新の情報を得ることで、スムーズなビジネスの展開や快適な滞在が可能になります。

本記事では、出張者が現地で必要とする情報を効率的に収集するための具体的な方法を紹介します。

どのような情報をメディアから取得できるか?

筆者が初めてベトナムに来た一昔前と違い、現在はベトナムに関する様々な情報を日本語で取得することが可能です。

以下のような情報は、初めて出張にくる人にとっても必要な情報と言えるのではないでしょうか?

  • 現地の飲食店情報:おすすめのレストランやカフェ、人気メニューの紹介。
  • イベント情報:現地で開催されるフェスティバルやビジネスイベントの情報。
  • ビジネス関連ニュース:経済状況やビジネス動向、法規制の最新情報。
  • 生活に役立つローカル情報:交通機関の情報や住環境に関するアドバイス。
  • 観光スポットの最新情報:観光名所や新たな観光地の情報。

以下では、これらの情報をどのようなツール・メディアで取得できるかまとめていきたいと思います。

Google関連ツールの活用

Googleの各種ツールの活用

まず現地の情報を取るための最初の入り口はGoogleの各種ツールではないでしょうか。

Googleが提供するツールとしては、検索サービスと地図サービスが最も使われていると思います。

これらのサービスはベトナムにおいても有効です。(Googleマップにおいて、ストリートビューはまだ使えませんが)

以下でGoogle提供ツールの説明を行います。

Google検索については、みなさん十分にご存じのことと思います。

そのためGoogleマップとGoogleニュースやGoogleアラートについて簡単にまとめておきたいと思います。

Googleマップの活用

Googleマップは現地の飲食店や観光スポットを簡単に検索できる便利なツールです。

今の世の中、もはや説明不要ですかね(^^;

ベトナムの都市の情報もGoogleマップで調べることが可能です。

ハノイやホーチミンの中心地から郊外にある工場までの所要時間、ルートなどももちろん検索可能です。

最近では、タクシーや配車アプリ/サービスでもナビとして使われています。

以前は、Googleマップに慣れていないドライバーも多かったですが、最近はむしろ積極的に利用するドライバーが増えてきました。

ベトナムにおいては、(少なくともビジネスシーンでは)タクシーを用いてドアツードアで移動することがまだまだ主流なので、Googleマップのルート検索との相性はとても良いと言えます。

ルート検索の際の注意点は以下の点でしょうか。

・ハノイやホーチミン市内の移動の所要時間を参照する際は、実際に移動する際の「状況」も十分に加味すること

特に、次のような「状況」に注意すると良いでしょう。

  • ランチどき
  • 朝と夕の出退勤時間帯(夕方は16時くらいから要注意)

せっかく事前にGoogleマップで出発時間を確定しおいても、いざタクシーを呼ぼうとすると、タクシーが捕まらないという事態も十分にあります。

また、想像以上にハノイやホーチミンの中心部は混みます

Googleマップで15分と出ていても、倍以上かかる時もありますので、要注意です。

Googleマップでは時間帯を指定すれば、ある程度の渋滞予測もしてくれますが、心配性な人や絶対に遅刻できない場面などの場合はプラスαを見込んで行動をすると良いでしょう。

東京で地下鉄を乗り継ぐために使用するGoogleマップとは少し違う見方が必要になる点にはくれぐれもご注意ください。(→実際のところ、Googleマップのせいではないですけどね)

GoogleニュースとGoogleアラート

Googleニュース、Googleアラートを皆さんは利用されているでしょうか?

これらのツールを使えば、最新の現地ニュースを効率的にチェックできます。

Googleニュース

Googleニュースは、様々なニュースソースからユーザーが興味を持つと思われるニュースをピックアップして提示してくれるツールです。

新聞社や出版社などだけではなく、ブログや各種情報サイトなどからも新着記事の情報を取得してニュースとして示してくれるのでとても便利です。

Googleニュースのトップ画面ではユーザーの行動(検索キーワードの情報やGoogleマップの利用動向)も加味されたニュースを提供してくれます。

しかしどんな人でも必ずしも、四六時中ベトナムのことばかりを調べるという人はいませんよね。

そのため意図的にベトナムに関するニュースを知るためには、検索バーに「ベトナム」、「ハノイ」、「ホーチミン」などというキーワードを入力する必要があります。

単発でベトナム出張に行かれるという方でしたら、この機能を使ってどんなことが話題になっているのかを事前チェックするために活用できると思います。

Googleアラート

Googleアラートは、直近で配信されたニュース記事の中から、自分の興味のあるキーワードに合致したニュースをメールで配信してくれるツールです。

Googleの検索画面からGoogleアラートのアイコンをクリックすると、Googleアラートのトップ画面が表示されます。

その画面で、いくつかのキーワードセットを登録しておけます。

メール配信の頻度や一度のメールの中で提示してくれるニュースの数も設定できるので、ご希望に応じて適宜カスタマイズしましょう。

これらのツールをどのように活用するか

継続的にベトナムへ出張される方と違い、本サイトのメインの読者である次のような皆さんにとってはGoogleニュースやGoogleアラートの活用の仕方が難しいかもしれません。

  • 初めて出張される方
  • 数回目の出張でまだベトナムに慣れていないという方

例えば、次のような場合に利用されてはどうかと思っています。

  • 出張前に競合となりそうな企業の動向を知っておく場合
  • 出張時に訪れる飲食店の事前情報を取得する場合(取引先との会食がある場合など)

上記のような場合、もし直近で新しい情報があれば、それだけでも話題になりますし、ビジネスの交渉の役に立つかもしれません。

キーワードとしては次のような感じでいかがでしょうか。

  • ハノイ 専門商社 進出
  • ビンズン 金型 新工場
  • レタントン 居酒屋 焼き鳥

ベトナムの今がわかる無料のメールマガジン

次のような人は、ベトナム専門のメディアを活用してはいかがでしょうか?

・Googleのサービスを活用するといっても、どんなキーワードを選んだら良いかわからない

ベトナム駐在員なら誰もが利用しているであろうメディアがVIET JOです。

同サイトのトップページの左側にあるバナーからメーリングリストの登録をすると朝と夜、1日に2回ベトナムに関連したニュースのメールが送られてくるようになります。

ベトナム語のニュースサイトから日本人の多くが関心を持つと思われる and/or 日本人と関連があるニュースがピックアップされ、それを日本語に翻訳した記事のタイトルリストが書かれています。

タイトルを読んで気になるものがあれば、クリックして記事本文を読めるというわけです。

法律改正や日系企業の進出情報など様々な情報が盛り込まれていますので、出張前の事前情報としても役に立つのではないかと思われます。

現地で入手できるフリーペーパー

最も敷居の低いメディアはやっぱりフリーペーパー

入手や内容確認など、誰にとっても最も敷居が低いメディアといえば、やっぱりフリーペーパーですよね。

ここベトナムにも日本人向けのフリーペーパーが何種類かあります。

フリーペーパーの良さは、簡単に手に取れること、紙面が大きく一覧性が高いことでしょうか。

読み終わった後、気軽に処分できるので、出張者にとってはもってこいのメディアと言えると思います。

どんなフリーペーパーがあるの?

上述したとおり、現在ベトナムで配布されている日本人向けのフリーペーパーは何種類か存在していますが、

大きく次の2つに分けられるといっても良いのではないでしょうか?

様々な場所で目にする機会という観点だけでいうと、週刊Vetterが圧倒的に優勢と言えるかもしれません。

かつてはVietnam Sketchくらいしか現地での情報がなく、私も相当お世話になりました。

今はWebで紙面を見ることができるようになった反面、紙面による発行部数を減らしているのかもしれませんね。

フリーペーパーの入手場所

VetterもVietnam Sketchも、日系の飲食店やホテルなどで配布されています。

日本人街にあるベトナム独資のカフェなどでも配布されていることがありますね。

初めての出張でも、例えばレタントンやリンランにある東屋ホテルに宿泊するのであれば、そこで入手できるでしょう。

もちろん、無料ですので気軽に手に取ってください。

ちなみに、飲食店によっては過去の誌面(1〜2週間前のもの)が残っている可能性もあるので、間違えないようご注意ください。

フリーペーパーの活用方法

実際に手にして見られるとわかると思うのですが、コンテンツ的に、日本におけるフリーペーパーのイメージとは少し違うかもしれませんね。

  • (A) ベトナムに関する話題
  • (B) ベトナムで活躍する日本人の話題
  • (C) 飲食店情報(新店舗も含め)
  • (D) サークル・同好会情報
  • (E) 各種広告

初めて出張でベトナムに来るという人にとっては(A)や(B)はピンとこないと思います。

そのため、活用するべきは(C)や(E)になるのではないかと思われます。

(E)は競合他社やサプライヤーとなる会社の検討候補を探す際に活用できるのではないかと思います。

また、フリーペーパーには必ず日本人街の略地図が掲載されています。

この略地図が非常に役に立つため、滞在期間中だけでも一冊/部は確保しておくと良いでしょう。

誌面で掲載されている飲食店だけでなく、同誌の発行元と契約をしている飲食店も地図上で一目で探すことができるようになっています。

アナログ的ではありますが、不慣れな土地でかつ目的地が明確ではない時にはこの方が直感的で分かりやすいと思います。

ぜひご活用ください。

有料のベトナム情報誌「ベトナム最新情報」も有益

初めての出張を控えた人が必要か否かと言われると、必要ではない可能性が圧倒的に高いわけですが、参考までに有料の情報誌についても共有させていただきますね。

それはTOHO社が発信している「ベトナム最新情報」というメールマガジンです。

一週間に6回配信されます。

1ヶ月に$ 100と少々お値段が張りますが(^^;、情報量はさすがと言わざるを得ません。

上記のVIET JO誌と同様、現地メディアからニュースをピックアップ、日本語訳をしたものが記事としてまとめられます。

こちらのサービスでは10ページくらいのPDFにニュースをまとめて、それをメールに添付する形で情報を提供してもらえます。

ピックアップされる情報は、必ずしも日本に直接関係のある話題ばかりではありません。

ベトナムの生活がわかるような記事、現在のベトナムの若者のトレンドに関する記事が取り上げられることが多い印象です。

次のような方は購読しても良いのではないかと思います。

  • 今後継続的にベトナムに出張でいらっしゃるという方
  • ベトナム企業(日系、ベトナム独資問わず)と継続的な取引をする予定の方

まとめ

現地での情報収集は、ベトナム出張を成功させるために欠かせない要素です。

初めての出張や単発の出張程度であれば、無料の情報源をうまく活用して、現地の様子を把握するのに役立てると良いでしょう。

メールマガジンは不要になってからも継続的にメールが送られてきます。それを望まないという方は能動的にwebサイトを見に行く方法、あるいは現地についてからフリーペーパーを入手して情報収集すれば十分ではないでしょうか。

様々な選択肢がありますので、まずはご自身やビジネスにマッチした方法を検討されると良いかと思います。

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